ロット・トレーサビリティにより、複数の工場での生産に関するすべての製造ロット、バッチ、シリアル化されたユニットの完全な履歴に簡単にアクセスできます。これには、消費された材料、使用されたプロセスと機器、収集されたパラメトリックデータと品質データ、例外、やり直し、日付と時刻、電子署名が含まれます。
サプライチェーン全体のすべての活動を網羅した完全な製造時の監査証跡に含まれる、ロット・トレーサビリティに関する情報からテスト結果とフィールドデータをコンポーネント、機器、プロセス、オペレーターと関連付けることができます。これにより根本原因解析が劇的に改善され、適切に封じ込めたり、問題を解決することができます。
シリアル番号付きユニットの製造ロットとバッチのトレーサビリティには、材料、人、機械、方法、測定の「5M」が含まれます。これらは、消費された材料、オペレーターの電子署名、使用された機器とツール、プロセスと例外、収集されたパラメトリック・データと品質データのタイムスタンプ付きレコードに対応します。
電子機器製造時のロット履歴記録 (eLHR)、電子機器履歴記録 (eDHR)、電子バッチ記録 (eBR)、およびトラベラー (回覧工程管理表) の形式のロット・トレーサビリティは、前方および後方に完全に検索可能であり、「使用場所」解析と「相関」解析が可能です。これらの検索を設定することで、以下が可能です。
- 材料、プロセス、人、時間の相関関係を迅速に判断するために必要なデータを参照する
- 影響を受けたロットと材料のみを隔離して、封じ込め、やり直し、調査、またはその他の措置を実施する
- 真の根本原因の解析を改善し、効果的な是正措置と予防措置を講じる
最適で詳細なロット・トレーサビリティには、複数レベルのトラック・アンド・トレースが組み込まれ、バッチ、ロット、シリアル番号など、またはこれらの組み合わせによる視認性を最大限に高めます。
ロット・トレーサビリティのデータベースを簡単に検索できるため、相関関係を素早く解析したり、手作業によるエンジニアリングの試行錯誤の負担を解消します。ロット・トレーサビリティには、前方トレーサビリティ (使用場所) と、後方トレーサビリティ (相関) の2種類があります。
関連製品: Opcenter Execution | Opcenter Quality