IBS QMS

IBS QMS (現在はOpcenterの一部) は、製品ライフサイクルとサプライチェーン全体に総合的な品質ソリューションを提供します。

IBS QMSとは何か。

IBS QMSソフトウェアを使うことでメーカーは、品質、生産、トレーサビリティ、コンプライアンスを管理し、プロセスと製品価値を最適化できます。また、業界横断的な、または業界個別のベストプラクティスを組み込んで、あらゆる品質問題に対処できます。IBS QMSソフトウェアは、ANSI/AIHA Z10-2005、BS8800、Basel IIおよびAUS/NZS 4360、DIN EN ISO 9000、FDA 21 CFR Part 11および820、ISO 14971および13485、ISO 31000、ISO/IEC 27002:2005、IATF 16949:2016、OSHA18001、Q 101、SOxおよびVDA 6.1など、主要な品質基準に準拠しています。

製品開発や製造、テスト、受け入れのプロセスを合理化するように設計されたIBS QMSソフトウェアは、シーメンスの製造オペレーション管理 (MOM) ポートフォリオの重要な要素です。

現在はOpcenter Qualityに統合されたIBS QMSには、主要な産業や分野のニーズに合わせてカスタマイズされたシステムが含まれます。IBS QMSソリューションは、垂直統合、生産プロセス/モデル、サプライチェーンの各段階に関係なく、顧客固有のアプリケーションで、品質保証を実現します。IBS QMSポートフォリオの中の主力製品であるIBS QMS Professionalは、プロセス指向、モジュール式、多言語対応、業界横断的なCAQ (コンピューター支援品質) ソリューションです。IBS QMS Automotiveは、自動車製造における統合的な品質保証に対処し、ボディシェルから完成品にいたるプロセス全体をカバーします。CompliantProTMは、IBS QMSに統合されたコンプライアンス管理ソリューションであり、定義した各企業プロセスを透明化し、必要なすべてのガイドラインや規制、要件への遵守を確実にします。詳細は以下をご覧ください。

IBS QMSの利点

IBS QMSソフトウェアを現在の形式 (Opcenter Quality) で使用しているメーカーは、量と品質の両面で製品と生産を向上しています。より複雑な製品を、より短いイノベーションサイクルで生産し、市場投入期間を短縮します。

すべての生産データを一目で把握

可視性が向上し、すべての生産データを一目で包括的に把握できるため、情報に基づいた意思決定が可能になります。

検査およびやり直しコストを削減

検査とやり直しのコストを大幅に削減し、全体的なオペレーション効率と費用対効果に貢献します。

保証費用・義務コストを削減

製品品質の向上を通じて、財務実績と顧客満足度を向上させます。

リコールとそれに伴うコストを削減

リコールと関連コストを大幅に削減し、製品品質の向上を通じてオペレーション効率と顧客満足度を向上させます。

顧客満足度を改善

プロセスを最適化し、欠陥を減らし、製品の品質を高めることによって、顧客体験の向上につながります。

顧客満足度を改善

プロセスの最適化、欠陥の削減、全体的な製品品質の向上によって、顧客満足度の向上に貢献します。

IBS QMSソフトウェアの機能

IBS QMSソフトウェアは、定期的な検査や文書化をサポートするだけではありません。品質への全体的アプローチにより、製品のエンジニアリングおよび設計段階から品質計画を開始し、製造段階でも継続して品質を管理します。また、製品の設計と製造段階でリスクや不具合を検知し、継続的に改善します。具体的にIBS QMSは、設計と製造段階の品質データを収集し、必要な情報を提供して、製品と生産両方の継続的かつ持続的な問題解決プロセスを開始します。

IBS QMS品質管理ソフトウェアの機能:

製品を計画段階から連続生産へ移行させるための手順を定義し、開始する体系的な方法 (通常は先行製品品質計画 (APQP) )
初期の計画段階から故障の影響と関連リスクを評価し、不具合を予防的に回避する故障モード影響解析 (FMEA)
社外および社内クレームに関するデータとコストの収集
サプライヤー品質管理 (受入検査、サプライヤー評価、サプライヤー審査、クレーム管理など)
機器のパフォーマンスを監視し、製品仕様に合わせて目盛りを較正するゲージ管理
検査計画、生産中の検査、統計的プロセス管理 (SPC) を含む生産品質管理により、公差のばらつき検出、根本原因の特定、不具合の修正をリアルタイムで実施
コンプライアンス管理 (顧客/サプライヤー/社内)
審査 (サプライヤー/社内)
不具合の把握と評価

IBS QMS Professional

Opcenter Quality

IBS QMS Professionalは、多言語対応の業界横断的なCAQ (コンピューター支援品質) ソリューションであり、製品開発や製造、テスト、受け入れのプロセスを合理化するように設計されています。

IBS QMS Professionalは、製品ライフサイクル全体を通して品質プロセスを統一し、標準化します。設計・計画 (構想) 段階から生産プロセス (実現) を経て、継続的な改善 (利用) を通じて再び設計段階に戻るエンドツーエンドのクローズドループ品質プロセスをサポートします。プロセスの最適化は、生産計画、開発、製造段階で行われます。また、求められる品質を確保するために調達・生産プロセスが管理されます。プロセス全体を通じて得た知識を活かして改良された製品はその後、今後の製品設計プロセスの主な入力ソースとなることで、品質ループを1つにつなげます。

IBS QMS Professionalは、製品とプロセスの複雑さをすべて把握し、考慮することで、品質プロセスを安全に進めます。シンプルな測定機から複雑な座標測定機や全数検査機まで、幅広い測定機器との接続に対応しています。ゲージ管理システムは、さまざまなゲージタイプ (機械ゲージ、電気ゲージなど) を管理し、ゲージ履歴に関するすべての手順 (ゲージの較正、発行/返品、修理など) をドキュメント化するツールを提供します。ゲージの選択は、適切な品質の製品およびプロセスデータの標準化ドキュメントを作成するために不可欠であり、各ゲージの期限の識別や監視に役立ちます。

重要なことは、IBS QMS Professionalが規制基準を満たし、完全なコンプライアンスを保証し、実証している点です。というのも製造企業は、各業界に必要な基準を満たし、ガイドラインを尊重しなければならないからです。

IBS QMS Professionalは、製造企業全体の透明性を高め、品質問題やプロセス違反のリスクやそれに伴うコストを削減します。Plan (計画) - Do (実行) - Check (評価) - Act (改善) を繰り返すことで品質管理を継続的に改善するデミングのサイクル (PDCAサイクル) の信頼性と構造に支えられたプロセス指向のモジュラー・システムとして、IBS QMS Professionalは最高品質のパフォーマンスを保証します。デミングのサイクルは、問題解決と継続的改善に向けた科学的な段階的アプローチとして、製品バリューチェーン全体でIBS QMS Professionalを支えます。IBS QMS Professionalはまた、組織全体でばらばらに行われる品質活動に対処し、異機種で構成される統合されていないIT環境で品質プロセスを管理する多くの個別ツールと個別データベースに取って代わります。品質に関連するデータはすべて一元化したデータベースに格納されます。