自動車OEMとサプライヤーは、eドライブやeアクスルと呼ばれることも多い、完全に統合された電動ドライブ・システムに移行しつつあります。それに伴って、オペレーショナル・エクセレンスやコスト削減、市場投入期間など、さまざまな課題に直面しています。シーメンスの電動ドライブ・ソリューションは、エンジニアリング領域間の効果的なコラボレーションや、開発プロセス全体を通じたサブシステムの統合を可能にするとともに、コンポーネント設計からパッケージング、性能最適化、車両統合にいたるまで、電動ドライブ・システム開発を加速させます。
シーメンスのSimcenterポートフォリオは、電動ドライブ・システムにかかわるすべてのエンジニアリング領域を連携させ、モーターのサイズやデザインが車両全体に及ぼす影響について評価することができます。Simcenterポートフォリオを使うことで、電動ドライブ・システム、電磁、熱、機械、音響の各分野のエンジニアはエコシステムを築くことができ、エンジニアリング設計や解析、テストのすべての作業を単一の環境で連携して進めることができます。
ハイブリッド車や電気自動車においては、開発サイクルの早い段階で電動モーターの騒音や振動に対処することが不可欠です。そのため、電動ドライブ・メーカーは、効率と振動・騒音性能の両方を最適なバランスで満たせるソリューションを必要としています。シーメンスのソリューションは、効率と振動・騒音性能の最適なバランスを見きわめるための知見を提供し、設計プロセスの後半で電動ドライブの振動・騒音問題が発覚するリスクを低減させます。
重量を最小限に抑えながら、トランスミッション・システムの効率を最大化し、パッケージングの制約のなかで、それを電動ドライブの他のコンポーネントと統合することは、電動ドライブ・システムのもう1つの大きな課題です。シーメンスのソリューションを使うと、ギアの接触応力やベアリング荷重、シャフトの柔軟性を評価することができるため、ギアボックス内の回転ギアから生じる騒音や振動を正確に予測することができます。
電動ドライブ・システムのエンジニアリング課題に対処するにあたり、シーメンスがどのように支援できるか、詳しくはお問い合わせください。