Siemens Dynamo

Instrumental

Instrumentalは、家電製品やミッションクリティカルな電子機器を開発・製造するブランドやメーカー向けに、業界をリードする製造用AIおよびデータ・プラットフォームを構築してきました。このプラットフォームは、組立、オペレーション、品質管理プロセスを最適化して、市場投入期間の短縮、歩留まりの向上、やり直しの削減、エンジニアリング時間の短縮を実現します。Teamcenter Qualityと組み合わせることで、Instrumentalはシーメンスのクローズドループ品質アプローチをサポートします。これにより、電子機器メーカーは単なる品質管理から品質最適化を実現できるようになります。InstrumentalのソリューションはSiemens Digital Exchangeで購入が可能です。

Boardera

Boardera Softwareは、PCB業界向けに特別に開発した最先端のeコマースツールによって、PCBメーカーやEMSアセンブラーがサービスをオンライン化するのを支援しています。スマート設計と自動化の活用で、オーバーヘッド、コスト、リードタイムの大幅な削減につなげています。2022年8月以降、Boarderaのサービスは、シーメンスのPCB Flowプラットフォームでも利用できるようになりました。

Cybellum

Cybellumの製品セキュリティ・プラットフォームとサービスにより、デバイス・メーカーは、部門やライフサイクルの各ステージの境界を超えてサイバーセキュリティの主要な側面に対処できるようになります。SBOMから脆弱性管理、コンプライアンス検証、インシデント対応まで、コネクテッド製品が根本的に安全でありコンプライアンスを満たしていることを絶えず確認し続けます。CybellumのソリューションとシーメンスのPolarion ALM (アプリケーション・ライフサイクル管理) ソリューションを組み合わせることで、ユーザーはエンジニアリング・サイクル全体を通じてサイバーセキュリティと安全上の脅威に対処できます。Cybellumは2021年にLG Electronicsに買収されました。

Cybord

Cybordは、製品の信頼性を高める電子部品解析ソリューションを提供しています。CybordのビジュアルAI解析は、100%すべての電子部品の品質、真正性、トレーサビリティを検証し、確保します。廃棄、故障率、無駄を減らし、最終的に顧客の利益を向上させます。Cybordのソリューションは、シーメンスのエレクトロニクス市場向け製品の一部として加えられています。

Portcast

シンガポールに本社を置くPortcastは、国際輸送の予測可視性と需要予測を提供しています。独自の機械学習およびジェネレーティブAI技術を用いたプラットフォームで、370以上の海上輸送業者や航空会社、6,000以上の船舶、1,200の港から、また45以上のターミナルとの直接接続を通じて、日々500万を超えるデータポイントを収集して処理します。シーメンスデジタルロジスティクスは2023年にPortcastと提携し、荷主と貨物輸送業者にとってより強靭で透明性の高いサプライチェーンを実現しました。Portcastのソリューションは、Siemens Xceleratorのマーケットプレイスでも購入が可能です。

Realtime Robotics

Realtime Roboticsは、ロボットアームとその関連システムをプログラミングする強力なソフトウェア・ツールスイートを提供します。ロボット動作のプログラミングと実行を自動化することで、ロボット操作の困難さやコストの問題を解消します。Process Simulateプラグインをシームレスに追加すれば、パス計画を視覚化、優先順位付け、シミュレーションしてロボット・プログラムを検証することができます。

Retrocausal

AIを活用した知能拡張システムの業界リーダーであるRetrocausalは、製造現場の作業員が組立ミスを回避し、日々の業務を効率化し、担当プロセスを改善するのを支援します。同社の製品であるAssembly Copilot™およびKaizen Copilot™は、機械学習、コンピューター・ビジョン、AIを使用して、組立プロセスを絶えずガイド、追跡、解析します。Retrocausalは2021年にSiemens Frontierプログラムに参加し、助成研究プロジェクトの一環としてSiemens Process Simulate Humanとの統合機能を開発しました。その後さらに、シーメンスのOpcenter Executionプラットフォームとの接続機能を開発し、生産の合理化と、品質管理の効率化に取り組みました。

SkillReal

SkillRealは、正確で信頼性の高い次世代デジタルツイン技術を幅広い業界に届けるという使命を果たすべく尽力しており、グローバル・メーカーが連続生産の時間を大幅に短縮し、生産性と品質を高められるよう支援しています。SkillRealは、シーメンスとのパートナーシップを通じて、Bird Foundation (共同技術研究プロジェクトに投資する米国とイスラエルのファンド) から資金援助を受けることができました。2023年以降、SkillRealはシーメンスのポートフォリオ・パートナーでもあります。

Cybord

ポートフォリオ・パートナーとして前述のCybordは、シーメンスとのパートナーシップのおかげで研究資金も確保することができました。2019年、イスラエルのシーメンスはイスラエル・イノベーション庁の多国籍企業プログラムに参加しました。2020年11月、このプログラムを通じて助成金を獲得した最初のスタートアップ企業となったのがCybordでした。

Inspekto

Inspektoは、ビジョン・ソリューションやAIの専門知識がなくても、すぐに使える外観品質検査を提供しています。Inspektoのソリューションは、導入と操作が簡単で、拡張性も高く、既存の自動化システムとも接続が可能です。2020年2月にSiemens Dynamoプログラムに参加したInspektoは、2024年2月にシーメンスデジタルインダストリーズに買収されました。この間、同社のソリューションはシーメンスのさまざまな工場に導入され、Siemens Industrial Edgeとの統合が進められてきました。SPS 2024で発表したInspektoのプレゼンテーションもご覧ください。

ioTech

エルサレムを拠点とするioTechは、業界が認定したほぼすべての材料を高解像度かつ高速に処理できる、マルチマテリアル・アディティブ・マニュファクチャリング技術 (複数の材料を組み合わせた3Dプリント) を開発しました。2019年、シーメンスはイノベーション・パートナーであるASM Assembly Systems GmbH & Co. KGにioTechを紹介しました。その結果、両社は技術提携を結び、ioTechへの出資に発展しました。ASM SMT SolutionsのCOOであるGuenter Schindler氏が、ASM SMTとSiemens Dynamoのコラボレーションについて語っています。

Percepto

Perceptoは、包括的な完全自動化ソリューションを活用することで、重要なインフラや設備資産を検査・監視する方法に革命をもたらしています。シーメンス・エナジーは、2022年からPerceptoのソリューションを使用して発電所を監視しています。

Razor Labs

製造プロセス向けAIソリューションを開発する代表的な企業であるRazor Labs (TASE: RZR) は2022年3月、イスラエルにあるシーメンスのO&Mサイトで実施する発電所の冷却システムのパイロット・プロジェクトに、同社がシーメンス・エナジーから選出されたことを発表しました。DataMind AIは、発電所の発電量を予測するとともに、冷却システムが最適な性能で稼働し、最適な発電レベルを保っていることを検証します。

Siemens Dynamoは、以下に示すように幅広い企業に開かれています。

• インダストリー4.0およびデジタル・トランスフォーメーションの分野に強い革新的なスタートアップ企業から既存の企業まで幅広い企業
• 産業オートメーション、デジタライゼーション、スマート・ファクトリーを中心に、シーメンスの関心に合致する技術やソリューションを持つ企業
• 必要な資金を確保し、特定の産業や地域において再現可能かつ拡張可能な最初のユースケースを確立し、それをさらにシーメンスとともに拡張させたいと考えている企業
• さまざまな地域の企業 (地域の制限はありません)

• 本プログラムに参加するには、次の2つの方法があります。
  1. シーメンスのステークホルダーのなかから要件を満たしたスタートアップ企業をシーメンスがスカウト
  2. 将来性のあるスタートアップ企業 (本プログラムに申し込んだ企業を含む) をシーメンスが見出す
• スタートアップ企業は、シーメンスの要件、ポートフォリオ、ニーズに照らし合わせながら評価されます。
• その後、スタートアップ企業とシーメンスの事業部とともに検証し、これらの基準を完全に満たすスタートアップを見つけます。
• 技術パイロット・プログラムを立ち上げ、実行を開始します。
• 最終的に、シーメンスの事業部が以下のいずれかの方法で本プログラムを引継ぎます。
  1. スタートアップ企業の製品を使用
  2. スタートアップ企業の製品をシーメンスのエコシステムに追加する形で提携
  3. スタートアップ企業の製品をシーメンスのポートフォリオに追加する形で提携
  4. スタートアップ企業に投資

パイロット・プロジェクトが無事に終了した後、さまざまな方法 (上記参照) でスタートアップ企業をシーメンスのワークフローに統合する役割を果たすのがアンバサダーです。アンバサダーは、シーメンスのさまざまな部門の人であり、イノベーションや技術に関する多岐にわたる専門知識を身に付けています。

アンバサダー

• Michael Alam: シーメンスEDA (電子設計自動化)
• Christina Cort: シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア - ヒューマン・シミュレーション
• Zdenek Fiedler: シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア - アプリケーション・ライフサイクル管理
• Jan-Gregor Fischer: シーメンスデジタルインダストリーズ - モーション制御
• Stefan Holzhauer: シーメンスデジタルインダストリーズ - デプロイメントおよび新規事業支援
• Silan Hun: シーメンスモビリティ - スタートアップ・ステーション、スタートアップ・パートナー代表
• Andreas Lange: シーメンスIT - デジタル・イネーブルメント・センター、トレンドおよびスタートアップ・スカウティング
• Maximilian Metzner: シーメンスDI MC、電子機器の自律型製造システム担当グローバル・リード
• Davide Picciotto: シーメンスデジタルインダストリーズ - デジタル・エンタープライズNeXt
• René Pompl: Siemens Healthineers - テクノロジー・アクセラレーター
• Tali Segall: シーメンスデジタルインダストリーズ - CTOオフィス
• Jaydeep Naha: Siemens Energy Ventures – ジェネラル・マネージャー
• Audrey Villarreal: シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア - スタートアップ戦略
• Oliver 'Oz' Zechlin: シーメンス・スマート・インフラストラクチャー - CTOオフィス

どの企業もそれぞれ異なるため、個別に対応しています。インダストリー4.0の分野でパートナーシップを通じた拡張をお考えのイノベーション企業は、dynamo.il@siemens.comまで是非ご連絡お待ちしています。